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北京市長初訪台 「馬総統再選祝福」色濃く
(以下引用)
北京市の郭金龍市長が16日、台湾入りした。1949年の中台分断以来、中国の地方政府で最高位にある首都の市長の訪台は初めてで、代表団も約500人構 成と過去最大規模。中台関係改善を進めてきた馬英九総統が1月の総統選で再選を果たしたことへの「祝福」の色合いが濃い。
中国の地方トップらの訪台はこれまで、経済力をフルに生かした「大型買い付け団」が主流だった。だが、カネで台湾の民心を取り込もうとする露骨な「工作」に台湾人の評判は芳しくなかった。今回はその点に配慮し「文化交流」を前面に押し出している。
郭市長は17日、台湾故宮博物院を参観した後、※龍斌・台北市長の昼食会に招かれ、「台北は清潔で美しく、交通秩序も良い。都市管理に関する交流を図りたい」と希望した。
一方、※市長は郭市長の今後の日程に大型書店や市場の見学などを準備していると紹介。「市民生活を知ってほしい」と述べた。中国側に、民主化された自由な台湾社会への理解促進と、中国の民主化発展を訴える狙いが台湾側には込められている。
台北市政府によると、今回の訪台は北京市側が持ち掛け、テーマは「北京文化週」になったという。目玉の一つは中台のテレビ局が初めて共同制作する大型 ショー番組「北京の夜」。中国側が資金提供しており、18日夜に収録される。放送日は未定だが、民衆になじみやすいテレビ番組を中国側が重視していること が表れている。
中台は主権問題で今も主張を異にする複雑な関係。中国は「一つの中国」を原則としており、中国の地方高官が「一地方の台湾省」に「地方交流」のため訪台する形を取る。だが、中国側は殊更に真意を強調せず、台湾側も真意を追及せず、互いにメンツを保っている。
馬政権が08年5月に発足して以来、中台関係改善は「先易後難(先に容易、後から難しい課題へ)」をスローガンに、進めやすい経済を中心に行われてき た。台湾人は主権問題で「中国にのみ込まれる」との懸念が強く、難しい政治対話への移行を警戒する。中国側も今秋に指導部が世代交代する共産党大会を控 え、対台湾政策での混乱は避けたいところ。関係改善を継続させるため、「文化交流」は双方の重要なテーマとなっている。